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郷土紹介 : おのみち 〜夏の風物詩〜

尾道造船(株)設計部 織田健爾

あさがお
あさがお
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枝垂桜
枝垂桜
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クレーンライトアップ
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尾道は人口約 10 万人の小さな町ですが,毎年 7 月末の「尾道住吉花火祭り」の日には約 25 万の人が集まって花火を楽しみます。多くの人を惹きつける背景,尾道ならではの花火の魅力を少し紹介しましょう。

まずその規模が 13,000 発と,広島県下最大,中四国でも最大級。そして内容も毎年趣向が凝らされ,様々な仕掛けの花火が演出されて夜空を彩り,飽くことなく楽しませてくれます。今年は「花物語」のテーマで4部構成,たびたび観客をどよめかせ,また大きな拍手を沸かせていました。

次に,狭い尾道水道での打上げが,全国的に見ても爆発点から観客までの距離が大変近いそうです。このため見た目ももちろん,音も大迫力。更に周囲が山に囲まれているので,一層の大音響と残響が楽しめます。

そして何より尾道らしい「風景との妙」が味わえます。元より尾道は風光明媚な土地。坂の途上や,古刹の屋根越し,または出店で賑わう海岸通りや,納涼船に揺られたり,向いの島から水面に映る花火を楽しんだり等,思い思いの場所から花火が見られ,夏の風物詩が更に奥行きをもって楽しめます。

さてこの祭り,江戸中期に海上交通安全の祈願,港の創始者への礼賛などから始まった,船にまつわる祭りです。今でも全国的に珍しい「御神体神輿」を乗せた船が祭りの途中往来するのが見られます。

尾道の夏はこの他,土曜夜市や由緒ある祇園祭りなど「地味そうで現場は結構アグレッシブ」なものも色々あります。また最近の話題では,駅前から見える旧日立造船向島造船所のクレーンが日没後ライトアップされるようになりました。著名な照明デザイナーの作品なのですが,造船マンにはまた一味違った印象に見えるかと思います。

来年もきっと素晴らしい花火が尾道を彩ります。印象深い夏を体感しに,是非お越しください。

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