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西部造船会技術研究会性能部会の活動状況

三菱重工業(株)下関造船所 北村 徹

西部造船会 技術研究会は,性能部会,構造部会,艤装部会の 3 部会で構成されていますが,本号では性能部会の活動状況について紹介します。

性能部会は,現在,広島大学の小瀬先生を部会長として,西部地区の大学,造船会社の各委員で構成されており,年に 3 回の部会を開催して,船舶の基本性能,基本設計に関する最新の技術・研究内容について討論や情報交換を行っています。

昨年の 12 月には,「IMO 操縦性基準の動向とそれへの技術的対応」と題した西部造船会 技術研究会シンポジウムを主催し,設計・建造の実務の立場から見た操縦性基準適用の問題点や解決すべき課題について,特別講演 1 件を含め合計 7 件の発表を行いました。

通常の部会では,各委員から技術資料または情報交換資料が提出され,その資料をもとに討論を行っています。特に,情報交換資料の内容は,バラエティーに富んでおり,最新のルール動向,海上試運転での計測結果,設計基準,建造船の紹介等々,実務に直結する内容の資料が数多く提供されています。

近年では,造船会社からの出席者は,若手技術者が随分と目立つようになりました。独特の雰囲気がある論文講演会と違って,あまり気負うことなく討論ができるのが部会の良い所です。自分が作成した資料を手にして,大学の先生を含め出席者の皆さんと意見交換することで,若手技術者は大いに良い刺激を受けているようです。

また,部会は 2 日間に渡って行われるため,1 日目の夜には懇親会が開かれ,昼間以上に気軽に情報交換ができることも部会の魅力の 1 つとなっています。

前述のシンポジウムを終え,現在は新たな研究活動を模索しているところで,部会での特別講演や特別講義を企画するなど,今後,新たな研究課題に取り組むべく活動を続けています。

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