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進水式見学記

九州大学大学院修士課程 2 年 令官史子

進水する BOW SINGAPORE
進水する BOW SINGAPORE
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去る 11 月 26 日(水),福岡市の福岡造船(株)において,ケミカルタンカー "BOW SINGAPORE" の進水式 (船台進水) が一般公開されましたので,30 数名の九州大学学生および教職員とともに,進水式見学に参加しました。

当日は,鮮やかな朱色に身を包んだ BOW SINGAPORE の進水を祝うかのように気持ちの良い秋晴れとなり,造船関係者をはじめ,多くの一般市民が参加する盛大な進水式となりました。今回進水した BOW SINGAPORE は高度な造船技術を要するケミカルタンカーであり,その全長は 115m,載貨重量は 9,800ton,船速は 13.5kt だそうです。

今にも博多湾に滑り出そうとする雄大な船体は船台にしっかりと固定され,その姿は見る人の目を存分に楽しませていたようです。造船学を専攻している関係で船の建造過程を遠巻きに見学する機会はありますが,今回のように船台のすぐ横で間近に船殻に接することはめったにないため,改めて「船のロマン」を感じました。九州大学から参加した学生の多くも,私と同じ思いだったのではないでしょうか。

大勢の参加者が見守る中,神事によって進水式が開始され,国歌吹奏,本船命名の後,支綱切断により勢いよく割られたシャンパンとともに船体が滑らかに進水してゆきました。船体の進水と同時にたくさんの風船が空を舞い,割られたくす玉からは日の光を反射してきらきらと光るテープが紙ふぶきとともに飛びかい,とても綺麗な光景でした。

また,今回の進水式の閉会後には,日本財団のボランティア組織「海守」と西日本新聞社の共催により,女性限定の「博多湾クルーズ」も行われました。博多湾クルーズといえばコレしかないと言われるレストラン船「マリエラ」には抽選で選ばれた幸運な女性陣 130 名が招待され,九州大学名誉教授西谷 正氏の講演会とコース料理によるパーティが開催されたそうです。私は惜しくも抽選に漏れてしまったのですが,参加した方々の話を聞くと,心地よい青空と美味しいコース料理に大満足だったそうで,博多湾クルーズを堪能されたようです。

現在,BOW SINGAPORE は内部の建造が進められており,その責務を果たす日を心待ちにしていることと思います。

最後になりましたが,今回このような機会を設けていただいた福岡造船(株)および「海守」関係者の皆様に感謝します。ありがとうございました。

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