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大島紹介 : 美味しいトマト「キッストマト」

(株)大島造船所設計部 和泉貴之

完熟トマト「キッストマト」
完熟トマト「キッストマト」
[拡大図]
ビニールハウス内の様子
ビニールハウス内の様子
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大島という地名は全国各地に見られますが,大島造船所は,佐世保市から高速船で 30 分,ハウステンボスから車で 30 分ほどの長崎県西彼杵郡大島町にあります。この大島の名産品に完熟トマト「キッストマト」があります。いまや造船と並ぶ大島の顔として,そのフルーティな味覚で長崎県内だけでなく県外の人にも知られています。今回は,この大島の完熟トマトを紹介します。

トマトは南米アンデス地方,標高 2,000m 位の高地が原産地です。日中の日当たりの良さとは裏腹に夜は寒く,その上乾燥した荒れ地という厳しい環境の中を生き抜いてきた植物です。そこで大島では,農地にならない高台に建てられたビニールハウスの中で最小限の水と肥料のみを与えることで,原産地に近い厳しい自然環境を人工的に作り出して栽培しています。茎はやせ細り,葉は枯れたような瀕死状態で成長を続けますが,トマトの自生本能・種の保存本能が鮮やかな果実を実らせます。普通のトマトに比べ,糖度が 2〜4 倍,ビタミン C は数倍以上,果肉が締まり,ずっしりとした重さのトマトになります。実際に口にしてみると,野菜というよりは果物の味わいです。

このトマトは長崎大島醸造(株)が栽培に携わっており,関東・関西地方を中心に毎年 2 月から 5 月中旬にかけて限定発売されております。また,大島アイランドホテル長崎では直営農園で毎年 2 月初旬から 4 月末までトマト狩りを行っており,毎年多くの人が大島まで来られます。これからが大島トマトのシーズンです。近くまで来られた際には大島まで寄り道して,ぜひこの完熟トマトを味わってみて下さい。

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