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郷土紹介 : 伊万里 〜焼き物とフルーツの里〜

(株)名村造船所基本設計部　武藤博之

焼物の里・大河内山 [拡大図]

特産・梨ワイン [拡大図]

橋の欄干の伊万里焼干 [拡大図]

伊万里市は，長閑な自然に囲まれ，どこか「古伊万里文化」の香りが漂う趣深く温かみのある市域です。そんな名村造船所の所在地である伊万里市を紹介します。

まずは，遡ること遠く江戸時代から続く伊万里焼です。「伊万里といえば伊万里焼」と云われる程全国的に有名であり，市内の橋には美しい伊万里焼が飾ってある程です。みなさん伊万里焼は値段が高いイメージがあるかと思いますが，安いものは 1,000 円程度からあり (高いものはとても高いですが)，その鮮やかな色調と歴史を感じさせるような風貌は，焼き物に造詣の浅い人でも魅了されることうけあいです。

この伊万里焼と並んで揺るぎないステイタスを持つのが，今や松坂牛，神戸牛と共に全国ブランドとして高い評価を受けている伊万里牛です。人情溢れる人々とすばらしい風土のもと伸びやかに育った伊万里牛は，農林水産大臣賞を 5 回連続受賞するという快挙をなし遂げました。その味は正にとろける程の美味しさです。

また伊万里は，西日本一の生産量と品質を誇る三水梨 (新水，幸水，豊水)，巨峰ブドウに代表されるフルーツが有名です。有機肥料のみでの栽培に 20 年来取り組み，糖度のみでなく食味も良く全国で高い評価を得ています。また，珍しいものでは梨ワインがあり，甘口で飲みやすいデザートワインとなっています。

最後に，黒澤記念館サテライトスタジオを紹介します。「なぜ黒澤明の記念館が伊万里にあるの？」と思われる人も多いかと思いますが，監督が映画「乱」のロケで訪れた際，海の美しさ，文化的な深さに心ひかれ，記念館設立の話が出たときに監督自ら伊万里の名前を挙げたといいます。監督の生前の愛用品のほか，映画の台本や小道具など，黒澤映画ファンには見逃せない展示品で一杯です。

その他，春には窯元市や陶芸展，秋には日本三大喧嘩祭りであるトンテントン祭りといったイベントなど，紹介したい事はたくさんありますが，「百聞は一見にしかず」と云います。機会がありましたら是非一度，ここ伊万里まで足を伸ばしてみて下さい。

関連リンク

• 伊万里市

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