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ロンドン留学制度

(株)名村造船所基本設計部　夏井英雄

ビッグ・ベンをバックに背景に立つ筆者 [拡大図]

タワー・ブリッジ [拡大図]

近年の国際化に伴う海外との取引増加に対応するため，名村造船所内においても英会話教室が行われていますが，更なる語学能力開発と，企業の海外への対応力の向上を図ることを目的として，平成 11 年より海外留学制度がスタートしました。この制度により毎年 2 名が約半年間，ホームステイしながらロンドンの語学学校に入学し，実際に英語 が話されている環境の中で勉強する事になります。

語学学校では英語について様々な事を学びますが，まずは英語に慣れる事が大事です。次にいかにして自分の考えを相手に伝えるかという事を勉強します。とは言うものの，基本的に日本人を始めとするアジア人は文法や正しい英語を話そうと気にし，更にシャイなので最初は口数が少ないようです。逆に欧米人は文の構造や単語等で似通っている点が多いため，最初から積極的に話す (話せる) 傾向があります。

授業の中では生徒同士が協力して一つの課題に取り組む事があるのですが，絶対に自分の主張を曲げない人，時間をかけてじっくり説明する事で理解が得られる人と色んなタイプの人に出会う事ができます。日本語ですら難しい内容を英語で説得するのはとても根気が必要で時間もかかりますが，それを疎かにすると必ずどこかで行き詰ってしまいます。

この事は実際の仕事に関しても同じで，海外に限らずどの顧客との打ち合わせの際にも重要な事ですが，実際には英語力の不足の為にコミュニケーションが十分取れず，顧客との間に誤解や認識不足を生じさせたりする場合があります。綿密な打ち合わせを行い，スムーズに作業を行う為にも，確実に情報をやり取りできる語学力を身につける必要があります。

ロンドンでの留学期間は半年間であり，十分とは言えないかも知れませんが，この期間内で出来る限りの事を経験・勉強する中で自分の糧としたいと考えています。

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