環境システム事業部では乾溜ガス化焼却炉とダイオキシン対応型小型焼却炉をコア商品として,各種の廃棄物処理のコンサルタントから設計,製造,販売・メンテナンスまで幅広く対応しています。
- 名村式乾溜ガス化焼却炉
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乾溜ガス化焼却設備 [拡大図] |
「乾溜ガス化焼却炉」の特徴として以下を記します。
- 焼却能力を適切に制御でき,自動運転で安定な燃焼が可能
- ばいじんの発生が少ない
- 上記によりサーマルリサイクルが容易
- 乾溜ガス化燃焼の特徴と,廃棄物処理法の構造規準に完全対応した高度排ガス処理設備により,ダイオキシン排出量が少ない
処理対象物は廃プラ,木くず,紙くず,繊維類等,ほとんどの廃棄物が処理可能であり,日量 1 トン以下から 30 トン程度まで幅広く対応できます。
以下に主な型式および特徴を記します。
1) GN4 型 (バッチ投入式)
- 廃棄物一括投入方式
- 大開口の投入口により大型の焼却物も投入可能
2) GN5 型 (追加投入式)
- 運転中に焼却物の追加投入 (特許 3239081)・焼却灰の排出が可能 (実用新案 第1945212)
- 上記により,小容積の焼却炉で大量焼却が可能(1 日 2〜3 バッチ分)
- ダイオキシン対応型小型焼却炉
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ダイオキシン対応型小型焼却炉 [拡大図] |
小型焼却炉 (GN2 型) は廃棄物処理法の構造規準である「800℃ 以上の燃焼温度」,「助燃装置」「二重扉構造追加投入装置」などに対応しています。
さらに,ダイオキシン類対策特別措置法の規制対象外 (設置届不用) 設備でありながら高温燃焼でダイオキシン類の発生を低減し,完全燃焼も実現しています。
「小型焼却炉」の特徴として以下を記します。
- 自動温度制御による省エネ運転
- 燃焼用エアダクトを 3 ヶ所設け,きめ細かい空気調整が可能
- 炉内に耐火材を使用し,高負荷燃焼が可能
- 省スペース設計
- 当社実績
現在までの受注・納入実績は約 50 基です。
今回紹介した「乾溜ガス化焼却炉」や「ダイオキシン対応型小型焼却炉」を製造・販売していくなかで,法規制の動きなどに対応し,技術開発を続け,燃焼技術を中心に特許を取得し,製品に反映してきました。当社の蓄積した技術により,ユーザー様より高い評価をいただいています。