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KAMSARMAX (カムサマックス) の紹介

常石造船(株)基本設計部　喜多村和博

Kamsar 港地図 [拡大図]

KAMSARMAX の空撮写真 [拡大画像]

常石造船で 2002 年に開発しました D/W 82,000mt タイプバルクキャリア "KAMSARMAX" (商標登録済) を紹介致します。開発以来現在まで，同シリーズ船は内定を含み約 30 隻の受注に至っており，TESS (Tsuneishi Econimical Standard Ship) シリーズ に並ぶ当社主力商品の一つです。KAMSARMAX という呼称は，ボーキサイトの主要積出港であるアフリカ・ギニアの Port Kamsar (カムサ港) に入港できる最大船長 (229m 未満) を有していることに由来しています。

本船の特徴は，パナマ可航制限を満足しつつ，全長 225m 以下という日本の一部の穀物積み卸し港の制限をあえて上回る全長とすることで，Panamax タイプバルクキャリアより多くのカーゴ (当社比で約 8% 増) が積載できることにあります。また，当社 TESS シリーズと同様，全長，船幅等の制約のある中でカーゴ積載量・カーゴホールド容積を最大限確保し，ハッチの開口サイズを大きくすることで荷役効率の向上も図っています。

性能面では当社回流水槽を使用した船型開発を行うとともに，舵に省エネ付加物を設けることで推進性能向上に努めています。その他，本船には "工作上の造り易さを配慮した設計"，"作業環境安全性を配慮した船橋配置"，"非常用発電機室モジュール" などを採用しております。

本船の主要目は下記に示す通りです。

関連リンク

• 常石造船(株)

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