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語学留学体験記

(株)名村造船所基本設計部　夏井英雄

グリーンパーク [拡大画像]

ロンドン橋 [拡大画像]

学校周辺 [拡大画像]

(株)名村造船所には海外への対応力の向上を目的とした海外留学制度があります。今回はこの制度について紹介したいと思います。

近年業種を問わず海外との取引が増えており，造船業界も例外ではありません。図面の記述，海外船主への対応，資材の海外調達等色々な場面で英語を使う機会があると思います。そこで名村造船所では社内英会話教室 (週 2 回) を開講し，レベルに応じた授業を行い英語力の向上を目指しています。それぞれのレベルには目標とする TOEIC の点数が設定されており，点数が規定を上回ると上のレベルに進むことが出来るシステムです。そして上級クラスを卒業した人には，更なる語学能力開発として海外留学の機会が与えられるのです。

私自身，昨年の 1 月からの半年間ロンドンでホームステイをしながら語学学校に通ったのですが，非常に勉強になったと実感しています。何と言っても常に英語があふれている環境で生活する事で，否応無しに英語を聞く・話す事が要求され，常に緊張感を持って勉強する事が出来た事が一番の効果だったのではないでしょうか。

学校の中では様々なディスカッションを行いながら基礎を固めていき，学校が終われば足りない所を補うべく各自勉強に励み，そして夜にはクラスメイトとワイワイやりながら，時には酒を酌み交わしながら語らう事もありました。また語学学校に通う人の大半が，大学もしくは企業で英語を必要とする人で将来についてのビジョンがしっかりしており，自分を売り込み良い仕事を得るために英語を勉強している事が感じられ，非常に刺激を受けました。そうやって英語にどっぷり浸かる生活をしているために，そのうち夜は英語の夢を見て英語で寝言を言うようにまでなりました。

学校が終わり，少し歩いてみるとロンドンにはたくさんの公園があり，その中ではそれぞれが自由に自然を楽しんでいます。歩く人，走る人，飲んでいる人，寝ている人etc. 街を歩いていても色んな格好をした色んな人種の人が溢れていて，ロンドンは自然と文化，新しいものと古いもの，色々なものが微妙に調和した街と言う印象を受けました。こういう環境で生活する事で得たものも大きいと思います。

あっという間に半年間が過ぎて，日本に戻る事となり仕事に復帰しましたが，さすがに英語力がついたのか，コミュニケーション面の問題はなくなり，緊張することなくやり取りが出来るようになり，やはりきちんとした教育システムの中で勉強出来た効果は非常に大きいと実感しました。

この留学制度も今年で 7 年目となり，この 4 月からまた 2 名が留学に出発しました。そうやって少しずつ英語を習得した人材が増えていく事で，海外に対する対応力を確実につけていく事になると思います。今後も留学で身に付けた語学力を仕事に生かして行きたいと考えています。

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