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西部造船会技術研究会機能システム部会の活動状況

(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド呉工場　水野昌芳

技術研究会の紹介ではしんがりとなりましたが，本号では機能システム部会の活動について紹介します。

機能システム部会は，崇城大学の古林先生を部会長として，九州大学，広島大学，九州共立大学の先生方，ABS 及び西日本の 12 の造船所委員で構成されており，年 3 回の技術審議と技術交流の場を通じて，中堅・若手を中心とした造船技術者の技術力向上に寄与すべく，その活動を展開しています。

造船所委員の殆どは，船体艤装の設計部門に籍を置いていますが，船体艤装という枠にとらわれず，環境問題，新技術，新エネルギー，情報化推進，等々これからの時代を先取りするためのテーマを多岐に渡って取り上げ，これらをいかに造船に生かし，日本の造船の未来を明るいものにするか，という点に重きを置いて，研究・審議を行っています。

審議の集大成として，4 年に 1 度，機能システム部会のシンポジウムを開催していますが，今年の 5 月に広島大学で行ったシンポジウムでも，まさにこれらのテーマを中心に，発表と意見交換を行ったところです。

技術審議では，約 30 の議題を取り上げており，造船所委員及び大学の先生が調査・検討した結果を持ち寄って，意見交換を行う形で進めていますが，各委員とも多忙な中，毎回帰りの出張カバンに入りきらないほどの資料の提出があり，2 日間の審議を短く感じさせる活発な討議が行われています。

最近は外部から講師の方を招いた講演を企画しており，ますます部会の内容に多様性を増しているところです。

機能システム部会に参画することで，日常の設計業務に携わっているだけでは，なかなか触れることができない内容に深く関わり，技術者はその技術の幅を広げ，技術審議で得られた結果と共に，日本の造船業の未来に大きく貢献することができる機能システム部会として，これからも発展していきたいという思いを持ち，一同今日も活動に励んでいます。

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