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常石グループの海外拠点「中国舟山市」の紹介

常石造船(株)経営企画部　長谷川　弘

西部造船会メールマガジン第 9 号 (2004 年 3 月 31 日配信) に掲載いたしま した，常石グループの中国での製造拠点につきまして，今回は現地駐在者からのレポートを通じて，舟山市周辺の様子を紹介させていただきます。

現在の工場風景 [拡大画像]

常石集団 (舟山) 船業発展有限公司 (TMD) 及び大型船体有限公司 (THB) の工場がある中華人民共和国舟山市岱山県秀山郷若跳村は，緯度的には屋久島の少し南に位置する島で，夏は高温多湿ですが，大陸性気候の影響で冬は意外に寒く，雪がちらつくこともあります。またいつも風があり，冬は実際の気温より寒く感じます。

ホテル全景 [拡大画像]

街の様子 [拡大画像]

日本からのアクセスは，広島・岡山・福岡・関西空港などより，飛行機で 1 時間半〜2 時間で上海浦東空港に入り，国内線に乗り換えて（飛行機で約 40 分，高速船で 2 時間，高速バスで 6 時間）舟山市本島に移動し，さらにフェリーに乗り継いで約15分で秀山島に到着します。

現在赴任者は，海辺のリゾート型ホテル「秀山海景大酒店」を宿舎としています。海辺に建っているので，いつも波の音が聞こえ，天気の良い日は日の出が見られます。ただ，海の色が青いのは夏の一時期だけで，あとは茶色く濁っているのが日本とは違います。部屋数はツインが 80 室，各室 10 畳くらいでバス，トイレがついています。バスはシャワーだけなので，冬場は部屋を暖房して風呂に入ります。各室にテレビは完備されており NHK ワールドが受信でき，定時ニュースはリアルタイムで放送されます。

食事は，日本人の口に合うものがほとんどですが，調理法は炒める，揚げる，煮る，蒸すのどれかであり，焼くという習慣は無く，焼き魚，焼肉，焼きナス等は有りません。 中華料理店へ入ると，ビールを 1〜2 本飲み十分食べて 300〜400 円 / 人です。日本食レストランもありますが，2〜3 倍の値段になります。お酒は，350cc の缶ビールが 40円 / 本，640cc の瓶ビールが 35 円 / 本。アルコール分は 3.1% くらいですが，飲み心地はまずまずです。紹興酒 (15%)，パイ酎 (38%，52%) も中華料理には合います。

買い物は主に，舟山本島市内の定海区や沈家門などに出かけます。沈家門は中国最大の漁港であり，日本へ海産物を輸出しているため，日系大手食品会社の工場がいくつかあります。日本と同じようなスーパーもありますが，日本ほど商品の種類は多くはありません。個人商店が多いのでいろいろな店を廻れば気に入った物が入手出来ます。物価が日本の 1/5〜1/6 くらいです。スーパーやデパートでは表示通り支払いますが，個人商店では筆談で値段交渉をすれば約半額になり，うまくいけば 70〜80% 引きになることがあります。赴任者間では同じものをいくらで買ったかを競いあって楽しんでいます。また大きな市場もあり，初めて見る食材も有りますので，その見学も赴任者の楽しみの一つです。

現地では中国の勢いを肌で感じながら，工場の本格稼働に向け全員一丸となって頑張っております。

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